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「ダブル・ストローク」という調味料





ウメです。

「ダブル・ストローク(通称:ダブル)」は、ドラム・サウンドに表情をつける上では欠かせないテクニックの一つです。

ただし、教則本によって書かれている内容や奏法には若干の違いがあるので、自分が一番「シックリくる」練習法を参考にすると良いでしょう。ダブルとは、簡単に言えば「2度打ち」の事です。要は、1回のスティックの振り下ろしの中で、スネアやハットを2連打する事ができれば良いわけです。指や手首を使うため、マスターするまでにはある程度の練習が必要になりますが、最初から「完璧な形」というものにとらわれ過ぎず、まずはリラックスして柔軟に取り組んでいく事が大切です。

特にドラムを始めて間もないうちは、バスドラ・スネア・ハットを絡めた「手足の分離」の練習に必死だと思います(涙)。多くの人が知っている通り、ドラムと言えば、両手両足が全て違った動きをする楽器。こういったアクションは、日常生活の中ではまずありえません。なので、初めてドラムに触れる時なんかは、たどたどしさ満点です。生まれたての動物みたいになってしまい、演奏どころじゃありません(笑)。手が足につられたり、逆に足が手につられたり…。これらの動作を、まずは頭の中で分離させてから、徐々に体に覚えさせていきます。何事もそうですが、階段の1段目というのは、高めにできているものです。でも大丈夫。そこから2段目、3段目と進むにつれて、段差は小さくなっていきますから。始めはゆっくりゆっくり、階段を踏みしめていくイメージですね。

その時期を乗り越えて、一通りのリズムパターンを叩けるようになった頃が、まさにダブルを練習し始めるタイミングです。ダブルをリズム・パターンの要所要所に入れる事により、より立体的なドラム・サウンドを作り出す事ができます。これはジャンルやテンポ等にもよるので、一概には言えませんが、シングル・ストローク一辺倒では、リズム全体がもペッタリとして聴こえてしまい、どこか味気ないものになってしまいがちです。

しかし、ここでダブルという「調味料」を絡めていく事で、リスナーへの伝わり方は全く変わってくるのです。アタックというよりは、ニュアンスとしての要素が強いので、音量的には決して目立つものではないのにも関わらず、肌で「感じる」といった意味での存在感は絶大なものがあります。私も、特にミディアムの曲では、ダブルのフレーズを散りばめる事が多いのですが、プレイヤーの立場からいっても、リズムにノリが生まれ、心地よい緊張感を味わう事ができます。

ダブル・ストロークとは、楽曲のムードを演出する、いわば「空気感」を作りだす作業なのです。


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個性的なドラマーになるために ~後編~





ウメです。

「戦略的切り捨て」を行うと、物理的にも精神的にも大きなメリットがあります。

まず物理的には、自分の得意な事や好きな事で勝負できるため、苦手な事や嫌いな事にわざわざ時間を使う必要が無くなります。この空いた時間を、得意な事・好きな事に丸々投資できるので、さらに自分の武器が磨かれていきます。

精神的なメリットは、苦手な事や嫌いな事を考えなくて済むという事です。言葉にすると簡単なようですが、煩わしい事を全く考えなくても良いというのは、かなりの「ストレス・フリー」につながります。これは人間関係と同じですね(笑)。

私自身も、元々は気が多い方で、ドラムに関しても、ストライクゾーンは広ければ広いほど「得をする」と思っていました。可能な限り幅広く知識を吸収し、なるべく「スキ」を作らない事が、プロへの近道であると考えたからです。

ところが、現実は全くの逆でした。それを初めて痛烈に思い知らされたのは、忘れもしない19歳の時、「吉祥寺クレッシェンド」でのライブの事。

恥ずかしながら、それまでの私は、自分のドラム・プレイには「超」がつく程、自信を持っていました。15歳でドラムを始めてからというもの、独学ですが練習に没頭し、すぐにプロを志すようになりました。そして18歳の時には、当時活動していたバンドで、高校生バンドの大会「YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL ’97」(通称:ホットウェーブ)に出場して、全国大会の準決勝まで勝ち進んだ事で、完全に天狗になっていたのです(笑)。

高校を卒業し、イケイケムードの中で迎えたクレッシェンドでのライブ。その日の出演バンドは、自分たちも含めて確か4~5組だったと思いますが、私は、リハーサルでの対バンの演奏を観て聴いて愕然としました。出演ドラマー全員、私より上手くてカッコイイのです。しかも、僅差とかではなく、相当なレベルの高さです。

全く経験した事のない感覚に、私は焦りました。それまで、ライブの対バンで「上手いな」と思うドラマーを目にしてはきたものの、それはごく稀に見かける位のレベル。たとえどんなドラマーが出てきても、高校生同士では負ける気がしなかったのです。

ところが、フタを開けてみてビックリ。大学生や社会人バンドのレベルの高い事高い事(汗)。「さすがに高校の時とは違うな…」と、私は襟を正す思いでした。何しろ、出演者の中で自分がダントツでビリだと感じたのは、この日が初めてだったのです。そして私は、次のような事を学びました。

「練習しても練習しても、テクニックで言ったら上には上がいるな」
「もしもテクニックだけで全国のドラマーに順位をつけたら、自分は下から数えた方が早いな」
「自分はテクニック以外の分野で勝負しなければ、プロにはなれないな」

この時、私はある「戦略的切り捨て」を決意したのです。それは、

ドラマーとして、「テクニックを切り捨てる!」という大胆なものでした。当然の事なのですが、自分がヘタる程練習しても、超絶的・変態的に上手いプレイヤーというのは、いくらでもいるものです。「テクニックをまともに競っていては、他のドラマーたちに埋もれてしまう」という事実を垣間見た私は、その日を境に、目標を「テクニカルなドラマー」から「歌心のあるドラマー」へ、一気にシフトチェンジしたのでした。

後でリサーチしてみると、その日の出演者の中で、バンドの楽曲を作曲しているドラマーは、一人もいませんでした。つまり、バンドで作曲も担当していた私以外は、生粋の「テクニカル・ドラマー」だったのです。また、周りを広く見回してみても、作曲をメインで行うドラマーには、あまり出会った事がありませんでした。

「これはチャンス!」とばかりに、私は「作曲スキルを今まで以上に磨く事」と、「楽曲の中でヴォーカルを第一に活かすドラミング」に徹する決意をしたわけです。それからというもの、ドラマーとして自分のやるべき事や注力すべき事が整理され、自分の武器だけを磨いていく事に迷いがなくなりました。

もちろん、プロを目指す上で、最低限のテクニックは必要不可欠です。その上で、逆立ちしても勝てない市場には本格的には乗り出さずに、逆に競合の少ない自分だけの市場を見出して、そこで旗を掲げて勝負する。そう考えると、「戦略的切り捨て」とは、ビジネスと大いに似ていますね。


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個性的なドラマーになるために ~前編~





ウメです。

今回は、「ドラムと個性」について、私が思っている事を書いてみたいと思います。あくまで「持論」なので、もし読んで参考になる所があれば、取り入れてみて下さい。

ドラマーとして、自分の長所や持ち味を理解するという事は、とても大切な要素です。いかなる分野においても言える事ですが、自分の得意な事を真に知る事ができれば、苦手な事には、わざわざ手を付けなくても良いのです。これを私は、「戦略的切り捨て」と呼んでいるのですが、これが上手にできていない人が、案外多いように思います。

例えば、「自分はロック・ドラマーになるんだ!」と決めたら、わざわざ苦手なジャズやフュージョンのドラムまでも極める必要はないという事です。逆もまた然りですが、ジャンルの違いによって、細かい部分のドラミングは勝手が全く異なってきます。ドラムという楽器である事に変わりはありませんが、各ジャンルにはそれぞれのバックボーンがあり、それぞれの哲学があります。1つのジャンルですら、突き詰める事は難解なのに、ましては複数ジャンルとなると、膨大な時間と労力が掛かってしまうのです。

なので、もしも「自分はロックが大好きだ」と思ったら、あれこれと他ジャンルに目移りせず、その分ロックのドラミングを磨く事に120%の力を注ぐべきです。その方がよほど価値的だし、自分のカラーも際立っていきます。ただし、誤解のないように言っておきますと、「絶対に他ジャンルに手を出してはいけない」という事ではありません。

苦手なジャンルや専門外のジャンルであっても、知識として吸収しておいて損はないし、ニュアンスだけでも習得する事によって、ドラマーとしてプレイの幅が広がる事は間違いないでしょう。要は、「始めからオールラウンド・プレイヤーを目指さない」「苦手分野までも極めようとは思わない」という事です。苦手分野は、あくまで得意分野を光らせるための「スパイス」であると考えなければ、時間の浪費につながりかねません。

私自身、ドラムを始めて間もない頃は、とにかく何でもかんでも吸収してやろうと必死でした。「ロック」「ハードロック」「ヘヴィーメタル」等が大好きでしたが、自分の引き出しを広げたい一心で、色々なジャンルやプレイスタイルを研究していました。例えば、あまり馴染みのない「ハードコア」や「ブルース」「ジャズ」等を無理やり聴いてみたり、ライブで演奏する事のないであろう、畑違いで難解なフレーズを練習してみたり…(笑)。

それはそれで、ドラムや音楽への好奇心や求道心の裏返しとも言えるし、始めのうちは止めようのない事なのかも知れません。振り返ってみて、全てが無駄かと言われれば、そうとも限らないのも事実です。しかし、より「オリジナリティー」を追求するのであれば、これらに掛ける時間というのは、極力削るべきなのです。

〜後編に続く〜


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アクセントの名手「クラッシュ」





ウメです。

今回は、クラッシュシンバルについて書いてみます。

クラッシュシンバル(通称:クラッシュ)は、一般的にドラムセットの左右前方にセッティングされた皿状の形をしたシンバルです。サイズは14〜18インチのものが多く、ライドよりも一回り小さいイメージです。

「バシャーン!」という、サステインのある澄んだサウンドが特徴のシンバルで、スティックのショルダー部分でショットします。主に曲中のアクセントとして、小節の区切り目に派手に鳴らす事が多いですね。ハットやライドとは違って、レギュラーでビートを刻むシンバルではないので、出番は決して多くはありませんが、目の覚めるようなシャープなサウンドは、たった一撃でも抜群の存在感があります。

厚さによって「シン・クラッシュ(薄め)」「ヘヴィー・クラッシュ(厚め)」等の種類がありますが、シンはサステインが短めで低い音程、ヘヴィーはサステインが長めで高い音程が出ます。どれを選ぶかは、ドラマーの好みにもよりますが、一般的にロックではヘヴィーが好まれ、ジャズではシンが好まれます。

クラッシュは、アクセントとして楽曲の構成を「無意識的に」リスナーに通知する役割を果たしている他、リズム全体を盛り上げるためのスパイスとしても、一役買っているのです。確かに、節目節目で聴こえてくるクラッシュの開放感のある響きは、私たちの気持ちを大いに高揚させますよね。

そして何より!クラッシュの最大の魅力は、そのルックスです。ルックスと言っても、クラッシュそのものではありません。「クラッシュをショットするドラマー」の事です。ステージ上で、ドラマーが時折腕を伸ばしてクラッシュを叩く姿は、本当にカッコイイしシビれるし、セクシーなんです(決してひいき目じゃありませんよ)!

他のパーツに比べて、見た目の高さもあり、左右に2本立っている…。観客からも目立つクラッシュだからこそ、是非ともセッティングには気を使いたいものです。私自身も、ライブのリハーサルの時には必ず、観客席からドラムセットを眺めて、クラッシュのベストな位置や高さ、角度をチェックするようにしています。同じ曲を演奏するにしても、少しでもカッコ良く見えた方が得ですからね(笑)。

このように、各パーツのサウンドの特徴を知る事はもちろん大切ですが、「見せ方」までを意識して研究してみると、ドラムという楽器が一段と面白くなっていく事は間違いないでしょう。


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「オープン奏法」「クローズ奏法」について





ウメです。

以前、Wさんより次のようなご質問を頂きました。


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【Wさん】

バスドラは鳴らした後、打面に打ち付ける派ですか?放す派ですか?それとも使い分ける派ですか?

どうも放した方が良いみたいですが、調整してもバネの強すぎるタイプのペダルは放すとピーターがブランブランして向いてない気がします。安いシンプルな構造のペダルの方が放した時、安定する気がします。

何か心がけている事有りますか?


【ウメ】

私は「打ち付ける派」です。

「dw5000」のスプリングをピンピンに張って踏んでいますが、Wさんの言われる通り、バネが強いとその分返しも大きいので、安定しないかも知れません。

専ら私は、打ち付けるタイトな感じが好きなのと、その方がリズムを取りやすいので、放す方は詳しく分かりませんが…

安いペダルの方が安定するというのは面白いですね(笑)

:::::::::::::::::::


と、我ながら答えになっていないような微妙なクロージングではありますが(汗)、バスドラの「オープン奏法 」と「クローズ奏法」についてのご質問だったわけです。

正直な所、これまでの私は、バスドラのオープン・クローズについて、奏法は知っていても、実践ではあまり意識した事がありませんでした。これを良い機会として、私自身も改めて色々と勉強しながら、皆さんと一緒に知識を深めていきたいと思っています。

オープン奏法とは、バスドラをキックする時、足をペダルからすぐ離す事によって、バスドラムのヘッドからすぐにビーターを離す奏法の事です。反対に、クローズ奏法は、足をペダルから離さず、ビーターをバスドラのヘッドに押し付ける奏法。ちなみに、私は専らクローズ一筋です(笑)。

実際に踏み比べてみると、ペダルを踏んだ時のサウンドに、かなり違いがあります。簡単に言えば、オープン奏法は音の余韻が長いのに対し、クローズ奏法は音の余韻がミュートされます。この2つの奏法を使い分ければ、リズムパターンに微妙な音の変化を付ける事ができるわけですね。

この「使い分け」について、個人的に感じた事は、アップテンポのビートを叩く時のオープン奏法の難しさです。テンポが速いと、次の踏み込みまでの時間が短いため、「リズムの取り方」がクローズの時と比べて全く異なるのです。

アップテンポのロック・ナンバーには、基本的にはタイトなクローズの方が合っている気がしますが、さらにオープンもマスターして細かく使い分ける事によって、サウンドに「表情」をつける事ができると思います。反対に、バラードやミディアム等、情緒感のある楽曲では、余韻が命なので、積極的に使ってみたいですね。

そして、ご質問にもあった通り、特にオープンの場合は、スプリングの張り具合も、演奏に大きく影響します。プレイスタイルに合わせて、色々な設定を試してみる事をお勧めします。


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「ヘタウマ」を考える





ウメです。

「ヘタウマ」という言葉をご存知でしょうか?

なんとも力の抜けるようなフレーズですが、これは、あらゆる創作活動において、技術の稚拙さ(=ヘタさ)が、かえって個性や味(=ウマさ)となっている状態を表す言葉です。

つまり、「テクニックはないが、センスが優れている」という事になります。例えば、写真のように精巧に描かれた絵画よりも、どこか荒削りでスキのあるイラストの方が魅力的に映る事って、よくありますよね?

それと同じで、音楽家も漫画家も俳優も漫才師も、テクニックばかりを求め過ぎると、作品や演出が「機械的」になり、面白みに欠けてしまうのです。せっかく努力しているのに、何とも皮肉な事ですが(涙)…。

もちろん、テクニック自体を否定するわけではありません。仮に「俺は音楽センスだけで勝負するんだ!」と意気がってみた所で、練習をサボっているドラマーがいたとすれば、彼の評価は単なる「下手くそドラマー」で終わってしまう可能性大ですね(汗)。

ここで言う「センス」とは、人を惹きつけてやまない程、魅力のあるものを指します。この部分が「大きく」突き抜けているからこそ、「多少の」テクニックの未熟さが、個性や味となって生きてくるわけなので、結局の所、日々のテクニック向上は必要です。

その上で、どうやってセンスを磨いていくか?こればっかりは、目に見えないものだけに難しい問題ですが、一つ言える事は、「自分の武器を見定めてひたすら磨く!」という点です。

分かりやすく実力テストの例で言うと、英語・国語・数学・理科・社会の5教科で平均的に50点ずつ取る事を目指すよりも、たとえ4教科の平均が40点でも、残りの得意な1教科では確実に90点を目指すイメージです。この両者、見た目には合計点数が同じでも、採点者に与えるインパクトは全く異なります。

もちろん、入試等の場合は、総合的に凸凹のない実力が求められますが、これが社会人になると、状況は一味も二味も変わってきます。今の広い社会の中で、「もっと自分の存在感を発揮していこう」「もっと自分のスキルを生かして稼いでいこう」と考えれば考える程、自分だけの武器をピカピカに磨いて、他者との差をハッキリとさせる必要性が出てくるのです。昨今、「スモールビジネス」にスポットが当たってきているのも、そういった時代の影響かも知れませんね。

おっと!話が反れたので、そろそろ結論を…。

私が思うに、「ヘタウマ」というのは、決して狙って「なる」ものではありません。受け手(聴き手)がそれぞれの主観によって「感じる」ものです。当然、人によって感じ方にバラツキがあるので、これらは「相対的」な評価に過ぎません。

発信する側は、あくまで「ウマウマ」を目指して精進していく中で、同時に自分の武器を探して徹底的に磨いていく。それがセンスとなって受け手に伝わり、何より自分の中では「絶対的」な自信となって残るのです。


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ライブの魅力





ウメです。

ライブって、やっぱり最高です(当たり前)!

ソロ・シンガー、デュオ、ユニット、バンド、グループ…。様々なアーティストがいますが、どんな形態であっても、ライブ・ステージには、CDでは決して味わう事のできない生の迫力や興奮があります。

ライブの最大の魅力は、何と言っても「臨場感」でしょう。オーディエンスは、アーティストのその場「一度限り」の演奏やパフォーマンスを、肌で感じる事ができます。ドームやホール、ライブハウス等々、ライブとはステージの規模に関係なく、心地良い緊張感をアーティストと共有できる、最高の時間なのです。

また、アーティストの人間的な一面を垣間見る事ができるのも、ライブの魅力の一つです。演奏やパフォーマンスはもちろんの事ですが、そのアーティストの「味のあるMC」で、すっかり骨抜きにされてしまうファンもいるほどです。それら全てを引っくるめて、「ステージング」と呼ぶわけですね。

私は、好きなアーティストのコンサートやライブに足を運ぶ際、必ず同時に、観客の表情や体の動きにも目を向けるようにしています。アーティストが「どんな演奏をした時、体がノッてくるのか?」「どんな仕草を見せた時、瞳が輝いているのか?」等々…。一つのステージを「アーティスト」と「オーディエンス」の双方の立場から眺めてみると、色々な気づきがあるものです。

今となって確実に言えるのは、ライブではアーティストが主役なのではなく、あくまでオーディエンスが主役であるという事。実は一流のアーティストほど、この考えに徹してステージングを作り上げているなぁと、つくづく感動してしまいます。

ともすれば、アーティストは自分が「多くの人に注目されたい」という「華やかさ」のみに目を奪われがちです。しかし、その華やかさの裏には、オーディエンス一人一人の「日常」がある事を忘れてはいけません。オーディエンスは、「希望」や「葛藤」等といった様々な思いを抱える中で、わざわざお金と時間を使って、ライブ会場に足を運んで来るわけです。

こういった思いの一つ一つにスポットを当てて、皆に活力を与えられるよう、最大限の力を注いでいく…。まさにオーディエンスを主役たらしめるアーティストこそが一流であり、そこに徹する時に、ステージングが光を放つのだと思います。


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「縦ノリ」「横ノリ」とは?





ウメです。

今回は、「ノリ」についてのお話です。

ノリとドラムは、常に密接な関係にあります。まず、ドラマーから繰り出されるリズム・パターンが、楽曲の「根本的な」ノリを生み出します。そのノリが、さらにドラム・プレイを白熱させ、グルーヴ(ウネリ)となって楽曲に還元されます。そのグルーヴに合わさった各楽器パートの演奏が、バンドの一体感や高揚感となって、リスナーを魅了するのです。

ノリと言えば、「縦ノリ」「横ノリ」といった言葉を聞いた事のある方もいるかと思います。

縦ノリとは、主に現代ポピュラー音楽において、「垂直に体を動かしたくなる」ノリの事を言います。例えば、聴いていて自然に頭を縦に振ったり、飛び跳ねたりしてしまうような楽曲は、縦ノリと言えるでしょう。ライブでの「ヘッド・バンギング」等も、これに当たります。「ロック」や「パンク」等、激しくキレのあるジャンルに見られるノリですが、ダンス・ミュージックでは、4つ打ちの「トランス」等も縦ノリに含まれます。

これに対して、横ノリとは、主に「ジャズ」や「ソウル」「R&B」等、「ブラック・ミュージック」の流れを受けたノリを指します。メロウでソウルフルな曲を耳にした時に、思わずアゴや体が左右に揺れてしまうような感じです。縦ノリが8ビート系でパンチが効いているのに対し、横ノリは16ビート系で細やかなリズムといった所でしょうか。

とは言っても、ノリとは頭や理屈で完璧に割り切れるものでもなく、あくまで人間の「感受性」による要素が強いので、大まかな概念さえ頭に入っていればOKです。それだけ、人によってフィーリングは多種多様であるからこそ、ドラマーがこれらのノリを積極的に使い分けたり、時にはミックスさせたりする事によって、バンドや楽曲の幅は大きく広がっていくのです。


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テンポキープ法 ~ライブ編~





ウメです。

「テンポキープ力」は、ドラマーにとっては当たり前過ぎて、目立たないスキルでありながら、あらゆるドラム・プレイを華やかに聴かせる上で、非常に重要な要素となります。

リズム感・テンポ感を養うためには、これはもう地道な練習しかありません(汗)。クリックやメトロノームを使った練習法が一般的ですが、自分にあった教則本やDVDを見て、筋トレのように成長を楽しみながら取り組んでいきましょう。

私自身の体験談としては、以前のコラム「リズムキープ練習法(前編・後編)」にも紹介してありますので、ぜひ機会があれば参考にしてみて下さい。

さて、テンポキープの大切さは存分にお分かり頂けたと思いますが、今回は少し角度を変えて、「ライブ時」のテンポキープにおいて気をつけるべきポイントを、私の体験談から紹介したいと思います。

ライブとは、生演奏という意味です。なにしろ「生」ですから、良くも悪くも一発勝負。失敗してもやり直しが効かない代わりに、CDとは一味も二味も違った臨場感や空気感を、観客と共有する事ができます。この独特な緊張感こそが、ライブの醍醐味と言えるでしょう。

もちろん、ドラマーのテンポキープに関しても、レコーディング時とは全く異なります。レコーディングでは、ヘッドホンから流れるクリックに合わせてドラムを叩きますが、ライブでは基本的にクリックは聴きません(同期させる場合等、クリックを流す場合もある)。ドラマーは、まさに自分の体内リズムをメトロノームとして、ステージを引っ張ります。

そのドラマーのリズムを頼りに、今度は他の楽器プレイヤーやヴォーカリストが演奏を合わせていきます。ここで土台のテンポが乱れると、全体がバランスを崩す事になります。そう考えると、ドラマーとは、ライブの「指揮者」のようなものです。

日頃、リハスタで行うバンド練習もライブ形式なのですが、リハーサルと本番とでは、全くもって勝手が異なります。以下に、リハーサルとライブの大きな違いを「2点」挙げてみます。

まず1つ目は、リハーサルが「リラックス・モード」であるのに対し、ライブは「ハリキリ・モード」である事。いくら普段通りに叩いているつもりでも、ステージでは力が入ってしまいがちです。特に、ライブ経験の少ない初心者の場合、セットリスト1〜3曲目辺りまではガチガチですね(笑)。

このような状態では、当然、筋肉も疲労しやすくなります。特に前腕や二の腕には「乳酸」と言われる疲労物質がたまる事で筋肉が硬くなるのですが、これがライブでは、リハーサル時よりも早い段階で訪れます。そうなると、叩くテンポも普段より走りがちになってしまうわけです。

どうしても人間なので、本番での緊張や舞い上がり自体を全くなくす事は難しいのですが、心がけ次第で軽減させる事は可能です。私自身、できるだけ本番直前は、周りとの軽妙なトークで肩の力を抜きに抜き(笑)、本番が始まった特に序盤は、「意識的に」落ち着いて曲のカウントに入るようにしています。中盤では体が慣れてきて、自然と落ち着いてきます。体感的には、リハーサル時より若干ゆったり目にテンポを取っていますが、客観的に聴いてみると、ライブではちょうど良い感じになります。

そして2つ目は、「ステージ照明の熱さ」です(笑)。でも決して冗談ではなく、ステージ上の温度は、照明によってハネ上がっているのです。特にアクションの大きなドラマーの場合、リハーサル時の数倍も汗をかきます。この汗によって、当然スタミナを消耗するので、テンポも乱れがちになるというわけです。

対策としては、ステージドリンクを置いて、こまめに水分補給する事と、後ろに小型の扇風機を置いて、体を冷却する事でしょうか。こうやって見ると、ドラムって、まさにスポーツですね(汗)!

もちろん、ライブで上手くテンポキープする工夫も大切ですが、その緊張感をも大いに楽しむつもりでステージングを仕上げると、イイ感じに力が抜けて、最高のライブ感が出せるかも知れません。


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「テンポキープ力」に思う





ウメです。

「テンポキープ力」は、ドラマーに求められる必須のスキルです。まぁ、リズムの要となるパートなので、当たり前ですよね(汗)?

「当たり前」と言えば、ドラマーって世間一般のイメージでは、「先天的にリズム感のある人」と思われているようです。私も、ドラムを始めたばかりの若かりし頃から、初対面の人たちに何度言われてきた事か。

「ヘェー!ドラムやってるんだ?じゃあ、リズム感あるんだね!」
「……。」

みたいな(笑)。こうも勢いよく言われてしまうと、正直、返答に困ってしまうんですね(汗)。極端な話、周りの人たちからすれば、私が数ある楽器の中からドラムを選んだ時点で、「U+meは、リズム感に相当な自信があるに違いない」と思い込んでいたわけですね。

「あのう…逆ですからね、逆っ!」

この際、ハッキリと言っておきますが、私U+meは、元々リズム感が良かったわけではありません。むしろ、人より劣っていた位です(涙)。だけど、ドラムに初めて触れた時の「コレだ!」という胸の高鳴りだけで、ろくに奏法も分からないまま、ドラマーの道を選んだのです。

今にして思えば、リズムに対して、ある種の「憧れ」みたいなものが、私の中に潜在的に存在していたのだと思います。でなければ、せっかく買ったギターを早々と挫折して、わざわざ難しそうなドラムを始めたりしません(笑)。

以前、「楽器と適性について」のコラムで、「その人の性分やキャラクターによって、楽器の向き不向きがハッキリと分かれる」と書きましたが、ここで言う「向き不向き」の判断基準とは、あくまで「性格的」なものであって、決して「能力的」なものではありません。

一見すると苦手に思われるものでも、実際にやってみなければ分からない部分の方が大きいし、それ以上に「好き」という気持ちがあれば、それ自体が適性に値するという事です。要は、適性があるから好きになるのではなく、好きだからこそ、適性の方に自分が「追いつく」イメージです。

「腕の良い一流のパティシエほど、手先が不器用だ」というような話を聞いた事があります。元々、手先が不器用なパティシエは、自分の欠点をカバーしようと、ものすごく努力するそうです。反対に、器用なパティシエは、自分の才能に溺れて、努力を怠ってしまう。そして気が付けば、立場が逆転してしまうという事ですね。

ドラマーに関しても全く同じです。ドラムを愛する気持ちさえあれば、現状は気にしなくて大丈夫。練習次第で、テンポキープ力もメキメキ上がっていきます。元々はリズム感が悪く、下手っぴな私ですら、それをバネにして練習し、時には周りのメンバーや大人たちにガミガミ怒られながら(涙)、何とかCDデビューまでは辿り着きましたから(笑)。もちろん、まだまだ上には上がいます。ドラム道に終わりはありません!


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