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ドラムは難しい楽器?③

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ウメです。

今回は、2つ目のハードル「練習場所が確保できない」についてです。

見た目の通り、ドラムは他の楽器と比べて、とにかくボディーが大きいです。大抵は、人間が楽器を手に持ち、指や口を使って演奏するものですが、ドラムの場合は、足も使って演奏する上に、イス(ドラムスローン)まで付いています(笑)。まさに「ドラムセット」を組んだ状態では、人間の体よりも大きくなるのです。

ボディーだけで言えば、ピアノやシンセサイザー等、他にも大きな楽器はあります。しかし、ドラムの場合はサウンドもド派手で大きく、音量調整も困難なため、音楽スタジオ等、防音設備の整った部屋でもなければ、思う存分に叩けないのが現実ですね(涙)。

ルックスとサウンドのダイナミックさ。これこそが、ドラムという楽器の魅力であり醍醐味なのですが、裏を返せば、多くの人に「手軽にできない楽器」「手間のかかる楽器」と思われる原因になってしまっているわけです。

だからと言って、せっかく興味を持ち始めたドラムを早々に諦めるのは、非常にもったいない事です。確かに、周囲の迷惑を全く気にする事なく、「自宅で」心置きなくドラムセットを叩きまくるためには…

「広い家に住む」+「防音室を作る」

もしくは

「畑の真ん中にある広い家に住む」

極端に言えば、こうなるわけですが(笑)、経済面や時間面から見た時に、誰もが条件を満たせるわけではありません。いや、ほとんどの人の場合、ドラムセットを自宅に置く事自体、難しいでしょう。実際、私自身も置けませんでしたから…。でも大丈夫!そんな私ですら、シコシコ練習して、何とかプロになれたのです。

ドラムセットを叩くのは、音楽スタジオに入った時だけで十分です。ここは、良い意味でスパッと割り切りましょう。人生、諦めも肝心です(笑)。気持ち良く割り切ったら、後は毎日、自宅でできる練習を重ねていきます。自宅では、「練習パッド(ドラムセットに見立てた無音の練習台)」を使うのがベストですが、別になくても構いません。

正直な所、練習パッドも本物と同じ位スペースを取る上に、完全な無音ではないので(振動はないが、カタカタと音が鳴る)、私はほとんど使いませんでした。ここからは、若かりし頃の私の「自宅練習法」を紹介します。

私の場合は、ベッドをイス代わりにして座り、その正面に、回転式で高さ調節もできる、背もたれ付きのイスを置きます。その背もたれの部分を手前に向けて、音が響かないようにタオルを被せます。これがタムタムです。高さを実際の位置に調節すると良いでしょう。

スネアは、左足の太ももです。同じくタオルを被せます。痛いので(笑)。スネアって、ちょうど太もも位の高さなんです。そして、フロアタムは、右足のさらに右側のベッドのふちです。マットレス部分なので、うるさくありません。以上、太鼓類は音が響かない程度に鳴るようにします。

シンバル類は、空中を各シンバルに見立ててショットするようにします。これは当時、「LUNA SEA」の真矢さんが言っていた事なんですが、空中でショットすると、動きが「寸止め」になり、ドラムを実際に叩くよりも筋力が付いて良いのだそうです。実際に試してみると分かるのですが、空中の方がダンゼン疲れます(笑)。

そして右足はバスドラです。スリッパを履いて、ある程度アタックが分かるようにします。普段はヒールアップですが、自宅で練習する時は、あえてヒールダウンにします。ペダルの跳ね返りがない床なので、その方が感覚がつかみやすいのと、アップとダウンのどちらも経験・トレーニングできるからです。ダウンはアップに比べてスネの筋肉を良く使うため、効率的に鍛えられます。

このように、自宅では練習パッドよりもさらにスペースと音量を抑え、練習する事が可能です。細かく言えば、実際の各パーツの位置とは異なりますが、それは大した問題ではありません。自宅練習の「肝」は、あくまでもリズムパターンの習得やフィル作り、楽曲構成の確認等です。それに加えて、ある程度の筋力を付ける基礎トレーニングです。

それらを定期的に確認する場が、スタジオ練習なのです。まさに、生ドラムの感触を思う存分楽しめる「至福の時間」になるわけですが、もしも自宅練習を全くせずにスタジオに入ったとしたら…。ある課題について、スタジオで一から覚える事になり、時間を無駄にする事にもなりかねないでしょう。

そういった意味でも、日々の自宅練習とは、上達を早めるための準備運動とも言えます。この準備があるからこそ、課題が次々と明確になり、実践を楽しむ事ができるわけですね。


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