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ドラマーとヴォーカリストの関係

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ウメです。

皆さんは、「ドラマーとヴォーカリストの共通点」と聞いて、どんな事を思い浮かべるでしょうか?

両者はパッと見、バンド内では常に対極にいる存在のように映っているかと思います。野球に例えれば、ヴォーカリストがピッチャーで、ドラマーはキャッチャー。サッカーで言えば、ヴォーカリストがフォワードで、ドラマーはゴールキーパー。的な(笑)!

確かに、ヴォーカリストはフロントマン。いわばバンドの「顔」です。一方のドラマーは、バンドを土台から支える、まさに「縁の下の力持ち」といった所でしょうか。その役割から見ても、真逆のキャラクターの両者。しかし、実は共通点も多く、個人的には非常に近い関係だと思っています。

ヴォーカルは正確に言えば楽器ではないので、そもそも他の楽器パートとの共通点を見つけづらいのですが、実はこの辺りが、とてもドラムと似ていたりするわけです。もうお気づきの方もいるかと思いますが…。

「自分の体が楽器である!」

そうです。これこそが、ドラマーとヴォーカリストの最大の共通点なのです。どちらも自分の喉や手足の動きが、ダイレクトに音に反映しやすいパート。簡単に言ってしまえば、バンドの中で「よりアコースティックなパート」という事です。

通常、ロックバンド等で演奏するエレキギターやエレキベースは、弦の振動をピックアップで電気信号に変えたものを、シールド(ケーブル)でアンプに接続し、そのアンプから任意の音量で出力できる楽器です。お分かりの通り、手元から実際に音の出るポイントまで、いくつかの工程を踏む事になります(アコースティック・ギターやウッド・ベース等は電気信号を用いない)。キーボードも同様に、電気回線を経由して最終的にスピーカーから音を出力します(ピアノやオルガン等は電気回線を持たない)。これらは、まさにバンドの中での「エレクトリック担当パート」ですね。エレクトリック楽器は、エフェクター等で音質を変化させやすいため、実に多彩な表現が可能です。これこそが最大の魅力でもあるわけです。

一方、ドラムとヴォーカルは、本体自体に電気回線も持たなければ、基本的に音質を根本から変化させる事はできません(エレドラやヴォーカル・エフェクターを用いる場合を除く)。では、ギターやキーボード等に対抗できるような多彩な表現をいかにして生み出すのかと言うと、「体の使い方」という事になります。喉や手足の細かい動きによって、直接的にサウンドに「喜怒哀楽」といった表情をつける事ができる。その部分の割合が、他の楽器に比べて少しばかり大きいわけですが、これがドラマーとヴォーカリストの共通点であり、楽しさや武器とも言えるでしょう。

もちろん、エレクトリック楽器も含め、いかなる楽器であっても、プレイヤーは人間である以上、「人間的」「感情的」な要素が音に表れる事を忘れてはいけません。音とは正直なもので、指先の動きが鈍れば、サウンドも煮え切らないものになるし、感情が入っていなければ、どこか気の抜けたような音が出てしまいます。

こうして見ると、楽器演奏を深く楽しむためには、それぞれの楽器の特性や役割を理解するのと同時に、究極的には、それを操るプレイヤー自身の「人間性向上」が不可欠なのだなと、しみじみ思えてきます。


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