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テンポキープ法 ~ライブ編~

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ウメです。

「テンポキープ力」は、ドラマーにとっては当たり前過ぎて、目立たないスキルでありながら、あらゆるドラム・プレイを華やかに聴かせる上で、非常に重要な要素となります。

リズム感・テンポ感を養うためには、これはもう地道な練習しかありません(汗)。クリックやメトロノームを使った練習法が一般的ですが、自分にあった教則本やDVDを見て、筋トレのように成長を楽しみながら取り組んでいきましょう。

私自身の体験談としては、以前のコラム「リズムキープ練習法(前編・後編)」にも紹介してありますので、ぜひ機会があれば参考にしてみて下さい。

さて、テンポキープの大切さは存分にお分かり頂けたと思いますが、今回は少し角度を変えて、「ライブ時」のテンポキープにおいて気をつけるべきポイントを、私の体験談から紹介したいと思います。

ライブとは、生演奏という意味です。なにしろ「生」ですから、良くも悪くも一発勝負。失敗してもやり直しが効かない代わりに、CDとは一味も二味も違った臨場感や空気感を、観客と共有する事ができます。この独特な緊張感こそが、ライブの醍醐味と言えるでしょう。

もちろん、ドラマーのテンポキープに関しても、レコーディング時とは全く異なります。レコーディングでは、ヘッドホンから流れるクリックに合わせてドラムを叩きますが、ライブでは基本的にクリックは聴きません(同期させる場合等、クリックを流す場合もある)。ドラマーは、まさに自分の体内リズムをメトロノームとして、ステージを引っ張ります。

そのドラマーのリズムを頼りに、今度は他の楽器プレイヤーやヴォーカリストが演奏を合わせていきます。ここで土台のテンポが乱れると、全体がバランスを崩す事になります。そう考えると、ドラマーとは、ライブの「指揮者」のようなものです。

日頃、リハスタで行うバンド練習もライブ形式なのですが、リハーサルと本番とでは、全くもって勝手が異なります。以下に、リハーサルとライブの大きな違いを「2点」挙げてみます。

まず1つ目は、リハーサルが「リラックス・モード」であるのに対し、ライブは「ハリキリ・モード」である事。いくら普段通りに叩いているつもりでも、ステージでは力が入ってしまいがちです。特に、ライブ経験の少ない初心者の場合、セットリスト1〜3曲目辺りまではガチガチですね(笑)。

このような状態では、当然、筋肉も疲労しやすくなります。特に前腕や二の腕には「乳酸」と言われる疲労物質がたまる事で筋肉が硬くなるのですが、これがライブでは、リハーサル時よりも早い段階で訪れます。そうなると、叩くテンポも普段より走りがちになってしまうわけです。

どうしても人間なので、本番での緊張や舞い上がり自体を全くなくす事は難しいのですが、心がけ次第で軽減させる事は可能です。私自身、できるだけ本番直前は、周りとの軽妙なトークで肩の力を抜きに抜き(笑)、本番が始まった特に序盤は、「意識的に」落ち着いて曲のカウントに入るようにしています。中盤では体が慣れてきて、自然と落ち着いてきます。体感的には、リハーサル時より若干ゆったり目にテンポを取っていますが、客観的に聴いてみると、ライブではちょうど良い感じになります。

そして2つ目は、「ステージ照明の熱さ」です(笑)。でも決して冗談ではなく、ステージ上の温度は、照明によってハネ上がっているのです。特にアクションの大きなドラマーの場合、リハーサル時の数倍も汗をかきます。この汗によって、当然スタミナを消耗するので、テンポも乱れがちになるというわけです。

対策としては、ステージドリンクを置いて、こまめに水分補給する事と、後ろに小型の扇風機を置いて、体を冷却する事でしょうか。こうやって見ると、ドラムって、まさにスポーツですね(汗)!

もちろん、ライブで上手くテンポキープする工夫も大切ですが、その緊張感をも大いに楽しむつもりでステージングを仕上げると、イイ感じに力が抜けて、最高のライブ感が出せるかも知れません。


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